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北大路魯山人の「食」に対する美学を受け継いでいます

FireShot Capture 212 - ~魯山人が愛した紀尾井町「福田家」~ミシュラン獲得 - http___www.kioicho-fukudaya.jp_rosanjin.html
「紀尾井町 福田家」

東京にある「紀尾井町 福田家」はグルメガイドで星を獲得している、日本料理の名店です。
このお店、元々は昭和14年に東京の虎ノ門に出来た割烹旅館でした。当時、日本を代表する文豪や学者が定宿にしていたのですが、その後空襲で全焼してしまったため、昭和20年に現在の場所に移築されました。昭和44年には別館も出来ています。

「紀尾井町 福田家」は美食家であると同時に芸術家でもあった北大路魯山人の「食」に対する美学を受け継ぎ、伝統を守り続けています。
「料理は芸術」であり舌だけで味わうものではない。五感をフル活用して楽しむのが日本料理の醍醐味。こうした教えが自然と浸透されていったのでしょう。
美しさと美味しさの調和、料理の風情や趣き、お客さんをもてなすという真心を忘れないことを大切に。この料亭ではそれらを見事に表現しています。
また建物の外観(数寄屋造りや書院造りになっています。)や庭、内観(調度品や家具など)にもこだわっています。
「北大路魯山人が納得する風雅の息吹」をコンセプトとしているのです。

この料亭には全部で4つの個室しかありません。どれも高級感を抱かせる部屋ですが、そんななかでも心地良いひと時を重視し、その結果接待などでよく利用されています。
過剰な演出はせずに、飾らない真心を込めた接客を行っているお店です。
魯山人が遺した和食の極意には、人を魅了する不思議な力があります。このお店ではその鮮やかさを踏襲しています。
料理の8~9割は材料の質で決まるといい、そのため、料理に使う素材は徹底的に吟味し、素材本来の持ち味を生かした和食が提供されているのです。

ここでは風情のある日本の四季や、旬の素材の良さを表現するのに不可欠なもの、そう、「器」にもこだわりをみせます。
魯山人の言葉を借りれば「食器は料理の衣装」なのです。どんなに美味しい料理でも、それに見合った器を用いなければ、本当の味を引き出すことは出来ません。
ですからこのお店ではそれぞれのシーンにふさわしい器を選んでいます。
料理に合う器を探し、それに合う盛り付けをすることが重要なのです。
さらに、料理を食べる場所とのコンビネーションも大切です。最高のシチュエーションで最高のおもてなし。
このお店の美学は、後世にわたって色褪せることはないでしょう。

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