明石の和食居酒屋『ゑびす井』

知る人ぞ知る魚の名店が、JR神戸線の明石駅から歩いて5分ほどのところにひっそりと。南口からハーモニカ横町の方へ進み、暗くなると青く光るスリーナインビルの6階に入っています。隠れ家風情漂うそのお店の名は『ゑびす井』。和食の美味しい居酒屋さんです。スナックばかりが入っているビルなので、初めて入るには勇気がいることでしょう。6階へ上がっても、マンションのように扉が並んでいるだけ。扉の上には小さな看板。いやー隠れていますね(笑)。

お店の中は小さめの部屋にカウンター席とテーブル席。明るく雰囲気の良い店主が出迎えてくれます。私の場合、まずビールを注文します。身体に染みわたっていくあの感じ。たまりません！そしておつまみとして定番なのが、「明石だこ唐揚げ」です。こちらでは、たこを茹でずに皮を剥ぐなどの下処理をするため、プリプリの食感ととろけるような舌触りを楽しめます。旨みと甘みが閉じ込められた唐揚げはまさしく絶品！箸が止まらなくなってしまうことでしょう。

そして『ゑびす井』といえば、というより来たら必ず食べたいのが、「刺身の盛り合わせ」です。明石の天然魚をただ捌くだけでなく、魚に合わせて塩水につけるなど、旨みを引き出すためのあれこれが見事に昇華！ほかではなかなか味わえないはずです。刺身に付ける醤油も既製品でなく、バランスにこだわった末の発明品（？）なのだとか。尚、これには明石の地酒で、華やかな香りとスッキリとした味わいが特徴的な「純米大吟醸　空の鶴」との組み合わせを推奨いたします。ぜひご一緒にどうぞ。

お酒もお料理も十分に堪能したあとの〆には「鯛茶漬け」を！出汁の美味しさと鯛の新鮮さが際立っている一品です。なんだかホッとできますよ。

やみつきになる美味しい魚料理が満喫できるお気に入りのお店『ゑびす井』。名店の扉をどうぞ開いてください。